学級委員になった日、私は“自信を持たない”ことを決めた。

“自信”と私

※この記事は、前回の「人前で話すのが怖いのは、あの頃の“学び”がまだ残っているからかもしれない。」の続きです。

🧒クラス替えと“突然の選出”

小学3年生の時。新しいクラス、新しい顔ぶれ。
その中で、私は「学級委員」に選ばれてしまった。
理由もわからない。

ただ、となりに座った男子が
「名前なに?」と聞いて、私に一票を入れた。

👓できない私 vs 期待される私

眼鏡をかけていた私は、賢そうに見えたのかもしれない。

でも、ピアノ教室での経験もあって、
私は人前で声を出すのが苦手だった。

何かが喉に詰まったように、声が出ない。
ちゃんと頭ではわかっているのに、
胸がぎゅっとして、声にならない。


結局、ペアの男子に頼りきってしまった。

🎯ヤジと視線が怖くて、教室に行けなくなった

「声出せよ!」


そんなヤジが飛ぶようになった。
言えない私が悪いのかもしれない。

でも、怖かった。

その空気も視線も、
全部が私を追い詰めてくるようで。
どんどん怖くなって、
気づいたら私は教室に行けなくなっていた。

🎭「できない」じゃなくて「やらないふり」を選んだ


それ以来、私は“できない”ことを避けてきた。


できないと責められるくらいなら、最初からやらない。

「できないふり」をしよう。
そうやって私は、
「自信がない自分」でいることを選んだ。

期待されたくない。
見つからないように、目立たないように。

🌱今思えば、それは「守り方」だった

あれはただの失敗じゃなかった。
あの時の私は、怖かっただけなんだ。

「できない自分」になることで、
自分を守ろうとしていたんだと思う。
そして、私はそっと決めていた。


「自信なんか、持たなければいい」って。

▶︎次回の記事:「比べていたのは“誰か”じゃなかった。私が罪悪感でつくり出した“理想の世間”だった。

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