「私、繊細なんです」
──この言葉、ずっと恥ずかしくて言えなかった。
だって、**“繊細”=面倒くさい・扱いづらい・弱い人”**って思ってたから。
でもある時ふと、
「じゃあその繊細さで助かってることもあるんじゃない?」
って思えた瞬間があった。
🌿“空気を読む”じゃなくて、“空気を感じてしまう”
職場で誰かのため息に敏感になったり、
会話の間にある微妙なトーンを拾って疲れてしまう。
正直、気づきたくなんてなかったのに、
勝手に感じてしまう自分が、ずっとイヤだった。
でも、最近思う。
それって“人の気持ちが見えてる”ってことじゃない?
📎ストレングスファインダーで言われた「共感性が強い」
“1位:共感性”って診断結果を見たとき、
ちょっとショックだった。
「やっぱり私って、
感情に引きずられるだけの人間なんだ」
って思ったから。
「だから何?」って感じだった。
むしろ、“人の気持ちを気にしすぎる”って面倒くさいとこだと思ってたし、
仕事で言葉を選びすぎてメール1通に時間がかかったりして、
「これ、強みって言えるの?」って思ってた。
でも、診断を深掘りしていくと、
共感性って“人の気持ちをすくい取る力”だった。
この前の出来事で、少しだけ考えが変わったの。
🌱「共感力って、“面倒”なだけじゃないんだ」って思えた日
ある日、同僚が毎月の会議報告を
他部署の終礼にシェアするって話になってて。
それをその他部署のマネージャーに事前に伝えたときに
マネージャーさんは「今日報告があることを伝えてあるので、大丈夫です」って返答をしてたのね。
私はそのやりとりを、横でなんとなく聞いてた。
でも、実際その時間になってみると、
マネージャーが会議で不在で、同僚が「今日はやめて別の日にしようかな」って言い出したの。
そのとき、なんか引っかかった。
「“大丈夫です”って、**誰に対しての“だいじょうぶ”**なんだろう?」って。
たぶんそれって、「報告があることはQCメンバーに伝えてあるので、
(自分がいなくても)報告してもらって大丈夫」って意味だったんじゃないかなって。
私は思い切って、同僚にそのニュアンスを伝えた。
「マネージャーさんの“今日報告があることを伝えてあるので大丈夫”って、
“自分がいなくても進めてください”って意味かもしれないですよ」
そしたら、やっぱりマネージャーの意図としては**「不在でもやってOK」**って意味だったみたい。
このときふと、思ったんだ。
ああ、これが“共感力”ってやつなのかもしれないって。
話し手の言葉に含まれる意図や空気感、
“表現されなかった”気持ちを、自然に読み取ってしまう。
それって、ただの繊細さじゃなくて、才能なんだって。
いままでの私なら、
「また気を回しすぎて…」って自分にダメ出ししてたかもしれない。
でも今は少しずつ、
この感性を「強み」として見てあげられるようになってきた。
ちょっと面倒なところもあるけれど、
それでも「役に立つ」瞬間があると知れたのは、大きかった。
🌸 「才能」と認めてあげたら、少し世界が優しくなった
これまで、私にとって「繊細さ」は厄介なものでしかなかった。
気をつかいすぎる。
空気を読みすぎる。
言葉を飲み込んでしまう。
でも、共感性という資質を**“才能”として捉えてみたら**、
見える景色が、少しだけ変わってきた。
たとえば、今回のような場面で。
誰も気づかなかったニュアンスに気づけた自分を、
ちょっとだけ誇らしく思えた。
誰かの言葉を、誰よりも丁寧に受け取ってしまう私。
それって、悪いことばかりじゃないのかもしれない。
人の気持ちに敏感だからこそできることが、
たしかに、ここにある。
“感じすぎる自分”も、“傷つきやすい私”も。
そのままでも、強みになる。
そうやって、少しずつ、
私の「うろこ」を愛せるようになっていきたいと思った。
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